鬼怒川の堤防決壊から1年 常総市で式典
茨城県の鬼怒川の堤防が決壊した水害から1年となる10日、大規模な浸水被害が出た常総市で式典が開かれている。式典では、水害を記憶にとどめると共に復興へ向けて前に進もうと決意を新たにしている。
常総市では、面積の約3分の1が浸水し、2人が死亡、5000世帯以上が全半壊した。1年がたった今も近隣の自治体が提供する公営住宅などでは、約80世帯の200人近くが避難生活を続けている。
決壊現場には新たな堤防が完成したが、近くにあった住宅地は更地が広がり、費用の問題などから多くの人が住宅再建のメドを立てられずにいる。常総市では水害後の人口減少も進んでおり、復興への道のりは険しいものとなっている。