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台風16号は温帯低気圧に 引き続き警戒を

2016年9月21日 4:48
台風16号は温帯低気圧に 引き続き警戒を

 20日、九州などに記録的な大雨を降らした台風16号は温帯低気圧に変わったが、大雨で地盤が緩んでいる地域もあり、土砂災害などに引き続き警戒が必要。

 台風16号は20日、九州などに記録的な大雨を降らせたあと、四国や近畿を東へ進んで午後9時に東海道沖で温帯低気圧に変わった。千葉県茂原市では、午後7時53分までの1時間に56.0ミリの雨が降るなど、関東でも夜にかけて断続的に非常に激しい雨が降った。

 鹿児島県内では枕崎市で44.5メートルの最大瞬間風速を観測するなど、猛烈な風と雨となった。南九州市では住宅1棟が強風で倒壊し、67歳の女性が足に軽いケガをするなど、合わせて12人が負傷した。

 また、宮崎県内は日向市で20日午前8時前までの24時間に降った雨の量が578ミリと、平年9月の1.6倍の大雨が降ったほか、延岡市では445.5ミリを記録。延岡市では川が氾濫し、広い範囲で浸水した。

 気象庁は、これまでに大雨となっている地域では引き続き土砂災害や川の増水などに警戒するよう呼びかけている。