冬の味覚、フグのシーズンがいよいよ始まる。フグの本場、山口県下関市で２６日早朝、フグの初競りが行われた。

　トラフグの取扱量日本一を誇る下関市の南風泊市場で行われた初競りには、山口県萩市沖や瀬戸内海などでとれた天然のトラフグ５５０キロ（外海１５０キロ、内海４００キロ）と、養殖物３トンが入荷した。そして、競り子が差し出す黒い袋の中に仲買人が手を入れて値段を決める独特の「袋競り」で、今シーズンの初値が決まっていった。

　天然物のトラフグの最高値はキロ当たり２万円と、入荷が多かったこともあり、去年より４０００円安く取引された。

　下関唐戸魚市場・見原宏専務「去年より入荷量は天然物は多く、相場は下がりましたけど、まずまずのスタートだったと思う」

　トラフグの競りは秋の深まりと共に本格化し、年末にピークを迎える。