大型で非常に強い台風１７号の暴風域に巻き込まれた沖縄県の八重山地方では、停電などの被害が出ている。

　八重山地方は２７日未明から台風の暴風域に巻き込まれ、与那国島では午前１１時４３分、５２．８メートルの最大瞬間風速を観測した。与那国島や石垣島などでそれぞれ数百世帯が停電しているほか、石垣島の沖合では２７日午前９時前、イラン人の乗組員７人が乗ったモンゴル船籍の漁船が風に流されて浅瀬に乗り上げた。

　通報を受けた海上保安庁の巡視船や消防のレスキュー隊が高波の中、現場へ向かい、乗組員らは約６時間後に無事救助されたという。