ヤサカ観光バス 運転手が飲酒検査で不正
観光バス大手の「東京ヤサカ観光バス」で、複数の運転手が、出張時に宿泊先で飲酒した上、乗務前のアルコール検知で同僚を身代わりにして検査を不正に逃れていた。
東京ヤサカ観光バスによると、2013年2月、中学生の林間学校の送迎で長野県にバス11台で出張した際、社内規定で禁止されているにもかかわらず、11人のうち9人の運転手が宿泊先のホテルで飲酒した。さらにこのうち1人は、翌朝の乗務前に行う飲酒チェックをせず、酒を飲まなかった同僚の運転手が身代わりとなってアルコール検知器へ息を吹き込んだという。
さらに、これとは別の送迎でも、宿泊先で酒を飲んだ運転手など2人が、アルコール検知器に細工をして検査を不正に逃れようとしていたという。
会社側は、これらに関係した運転手全員を数日間の出勤停止処分にした。
乗務前の運転手の飲酒チェックは省令で義務づけられたもので、国土交通省は今後、監査などを行い、運転手への指導が適切だったかどうかを調べる方針。