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2016年10月12日 14:09

なぜ吉祥寺で話題「へべす」とは?

なぜ吉祥寺で話題「へべす」とは?
(c)NNN

 「へべす」という言葉を聞いたことはありますか?実は、この「へべす」が、吉祥寺で流行しているといいます。どんなものなのか取材してみました。


■すだち、かぼすに似ているけれど―

 約100の店舗が集まる駅前の商店街「ハーモニカ横町」。ここで莉子ちゃんが見つけたのは、「へべすサワー」と書かれた張り紙。その店の男性客のジョッキには、緑色の果実が入っていました。

 「へべす」とは、丸くて緑色した柑橘類のこと。特徴は、強い酸味です。よく似た「すだち」「かぼす」と比べても、「へべす」は最も酸っぱいといいます。

 また、みかんの風味もするその酸味を生かして吉祥寺のバー「BarBoga」では、へべすの果汁を炭酸水で割ってジュースにしたり、別の店では、サンマが入った和風チャーハンの最後の味付けに使われていました。

 今では、約50の店でへべすが使われているといいます。では、なぜ吉祥寺でへべすが流行しているのでしょうか。


■仕掛け人がいました

 カギを握るのは、吉祥寺で飲食店を経営する松江さん。この人が“へべすの仕掛け人”です。

 松江さん「ぼくが吉祥寺の街の店に、へべすを配っています」「宮崎県の日向市に友人がいて、へべすっていうのがあるからぜひ持って帰ってと」

 実は、へべすは宮崎県内でのみ栽培されている希少な柑橘(かんきつ)類。年間の収穫量は139トンで、かぼすの約40分の1ほどしかありません。ちなみに、この「へべす」という名前の由来は江戸時代に最初に発見した人が平兵衛(へいべい)さんだったからだそうです。


■へべすを生かしたアイデア料理

 また、へべすは、かぼすの約1.3倍、すだちの約2倍の果汁率を誇ります。酸味を多く含んだたっぷりの果汁を生かしてこんな料理も―

(1)へべすご飯 (店名:じゅん粋)

 熱々のご飯の上に、かつお節、ダシで作った氷、そして、刻んだへべすの皮をのせたシンプルな一品。最後に、へべすをまるごと1個分絞った果汁をかけます。ダシを温かいご飯で溶かしながら食べるそうです。莉子ちゃんがいただいてみます。

 莉子ちゃん「ダシがよく効いていて、冷やし茶漬けみたいですね。へべすの香りがとてもさわやかで、いいアクセントになっています」

(2)へべすのマカロン (店名:A.K.Labo)

 香りが際立つ果汁を生かしたスイーツもありました。輪切りのへべすが乗ったマカロンです。中にも、へべすの皮や果汁を使ったクリームと、特製のジュレが使われています。

 莉子ちゃん「クリームは甘いんですけど、ジュレは酸っぱいんですよ。ほんのりとした甘みにすっぱい味がすごくおいしいです」

 吉祥寺で流行する「へべす」。今後、さらなる広がりをみせるでしょうか?