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三笠宮さまご逝去 「斂葬の儀」来月4日に

2016年10月27日 23:52
三笠宮さまご逝去 「斂葬の儀」来月4日に

 天皇陛下の叔父にあたる三笠宮さまが27日朝、亡くなられた。100歳だった。

 名川弘一皇室医務主管「ご年齢からくる心機能の低下の進行に対してはいかんともしがたく、親王殿下におかれましては、本日午前8時34分に薨去(こうきょ)されました」

 三笠宮さまは、今年5月に急性肺炎で聖路加国際病院に入院した後、心臓機能の低下がみられ、入院を続けられていた。しかし27日朝に容体が急変し、午前8時34分、妃(きさき)の百合子さまが看取る中、心不全で亡くなられた。記録に残る皇族の中で最高齢の100歳だった。

 三笠宮さまは昭和天皇の14歳年下の弟で、天皇陛下の叔父にあたる。太平洋戦争中は陸軍の参謀として中国に赴任し、自叙伝の中で「今もなお良心の呵責(かしゃく)にたえないのは、戦争の罪悪性を十分に認識していなかったことです」とつづられていた。

 戦後は古代オリエント史の研究者として国内外で活躍したほか、ダンスの名手としても知られ、ダンスの普及にも尽力されていた。

 葬儀にあたる「斂葬(れんそう)の儀」は来月4日、東京・文京区の豊島岡墓地で行われ、喪主は93歳の三笠宮妃・百合子さまが務められる。