東京都の小池知事は４日、延期となっている築地市場の豊洲市場への移転について、今後の進行計画を示した。

　小池知事「結論については、確実な結論、確実な判断材料を、プロジェクトチームの皆様方にはお願いしたい。一歩一歩進めていきたい」

　小池知事は豊洲市場の移転に向けた今後の手続きについて、第１段階として専門家会議などが現在行っている土壌や建物の安全性の確認を終えた上で、第２段階として環境への影響を評価する「環境アセスメント」を行い、移転するか判断を行うとした。その後、第３段階として、移転する場合は、必要な追加工事を行った上で、最後の第４段階として農林水産相の認可を受けるとしている。

　移転までにかかる時間については、具体的には言及しなかったが、環境アセスメントで悪い結果が出た場合には、やり直しに１５か月程度かかるとしていて、移転までには相当の時間がかかる可能性がある。また、会見では、市場関係者への移転費用の補償などを検討する委員会を今月中旬に設置することも明らかにしている。