東京・築地からの移転が延期された豊洲市場は本来、７日が開場する日だった。移転日が決まらない中、市場関係者には不安が広がっている。

　東京都は本来、築地市場を今月２日に閉場・移転させ、豊洲市場を７日に開場する予定だった。しかし、小池知事が安全性などの問題から今年８月に移転延期を決断し、その後も盛り土問題が発覚するなど混乱が続いている。

　また、市場関係者の中には、移転に向けた契約などを進めている人も多く、補償などへの不安が広がっている。

　水産仲卸業者「今のままでは中ぶらりんの状態でどうなるんだろう、どうなるんだろうという中で日々過ごしている。（移転に向け）それなりの投資を皆さんなさってきている。その投資に対しての支払いも始まってくる。補償のチームを立ち上げると言うが、はたしてそれがうまく機能するのか」

　都は今月中旬に補償について検討する委員会を設置するが、移転の具体的スケジュールは示されないままとなっている。