１１月７日に予定されていた築地市場の豊洲移転を、東京都の小池知事が、延期する方針を固めたことが分かった。

　築地市場の豊洲市場への移転は１１月７日に迫っていたが、小池知事は、「いったん立ち止まって考える」として、就任後、賛成・反対双方の意見を自ら聞くなどして、再検討していた。

　関係者によると、小池知事は再検討した結果、豊洲の土壌や地下水の安全性に不安があることや、豊洲市場の使い勝手の悪さなどの意見を受けたことから、移転を延期する方針を固めたという。

　一方、築地市場の跡地には、東京オリンピックに間に合うよう都心と臨海部をつなぐ道路、環状二号線が建設される予定だが、今回の移転の延期で、道路の開通が間に合わない可能性が高まった。

　また、市場関係者の中には、移転に向けた契約などを進めている人も多く、これらの補償の問題が発生する恐れもある。

　小池知事「明日、記者会見を行います」

　小池知事は、３１日午後に記者会見を開き、正式発表する方針。