トラフグ肝の食用は「安全性確認できず」
猛毒による食中毒の恐れがある「フグ肝」の食用解禁を、佐賀県などが国に求めていることについて、国の専門調査会は食品としての安全性は確保できないとする案を取りまとめた。
トラフグの肝は猛毒の恐れがあるため、食品衛生法で食べることは禁止されている。しかし佐賀県と地元の養殖業者は、特別な養殖方法などで毒がないことを確認したとし、国に特別に食用解禁を認めるよう求めていた。
これについて国の食品安全委員会の専門調査会は7日、食品としての安全性は確認できないとする案を取りまとめた。理由については毒の仕組みは解明されておらず、養殖業者が提案する検査方法では全ての毒を検査できないためとしている。
これを受け厚生労働省は、食品としての提供は難しいと判断する見通し。