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豊洲、安全性は確保できていた~都担当者

2016年9月11日 0:59
豊洲、安全性は確保できていた~都担当者

 築地市場の移転先、豊洲市場で新たな問題。東京都は土壌汚染対策として敷地に「盛り土」をしたと説明していたが、主な建物の地盤で行われていないことが分かった。

 小池都知事「青果棟、水産棟などで、4.5メートルの盛り土が行われていなかった。まさしく、間違った公開の仕方、情報だと思います」

 豊洲市場はガス工場の跡地で、以前、ベンゼンなどの有害物質による土壌汚染が確認されたため、東京都は安全対策として858億円かけて汚染された土壌2メートル分を取り除き、敷地全体に新しい土で高さ4.5メートルの盛り土をしたと市場関係者や議会などに説明していた。

 しかし、小池都知事は10日に緊急会見を開き、実際には水産仲卸売場棟、水産卸売場棟、青果棟など、食品を取り扱う主要な建物の地盤で盛り土が行われていなかったことを明らかにした。

 今後、第三者の専門家らで新たなプロジェクトチームを立ち上げ、当時の関係者らに話を聞き、異なる説明がされてきた経緯や安全性などを調査する考えを示した。

 一方、都の担当者は、説明が不十分だったとする一方、法律で定められたコンクリートを地面に打っていて、安全性は確保できていたなどと釈明した。

 小池都知事は12日にも、関係部署の担当者を集め、緊急会議を開くが、移転の実施がさらに遅れる可能性も出てきた。