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オスプレイ飛行再開 翁長知事「県民不在」

2016年12月19日 18:01
オスプレイ飛行再開 翁長知事「県民不在」

 アメリカ軍は新型輸送機「オスプレイ」が不時着し大破した事故で、運用を停止していた沖縄のオスプレイの飛行を再開した。沖縄から船木大路記者が中継。

 19日夕方になっても、オスプレイの訓練とみられる離着陸は続いており、基地上空でホバリングするものや、市街地上空を旋回して戻る機体などがみられた。

 飛行再開は19日午後2時と言われていたがその2分前には、早くも1機目のオスプレイが飛び立った。その際は、2キロほど離れた高台にまで大きなプロペラの音が聞こえてきた。

 アメリカ海兵隊は、19日の声明の中で「事故原因は空中給油訓練の際、給油ホースとプロペラが接触したこと以外にない」「安全な飛行を再開できると、自信を持って確信した」としている。住民からは事故から1週間足らずでの飛行再開に不安の声が聞かれた。

 普天間基地周辺の声「沖縄はやっぱりナメられているなと」「いつまたどこかに落ちたらどうしようという心配はあります」

 また、沖縄県・翁長知事は日本政府の姿勢を厳しく批判している。

 翁長知事「米側の説明をうのみにし、米軍の考えを最優先とし、飛行再開を容認する(日本政府の)姿勢は、極めて県民不在と言わざるを得ず、強い憤りを感じます。怒りとですね、ある意味でむなしさも感じます」

 22日にはアメリカ軍北部訓練場の返還式典が控え、政府は沖縄の基地負担軽減をアピールしようしていた。しかしその矢先の飛行再開で政府と沖縄県の対立が深まることは確実で、今後、普天間基地の辺野古移設への影響も避けられそうにない。

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