アメリカ軍は先週の事故で運用を停止していた沖縄の「オスプレイ」の飛行を再開した。

　普天間基地では１９日午後２時前、１機目のオスプレイが飛び立ち、その後も複数の機体が離着陸を続けた。また、伊江島の補助飛行場でも離着陸するオスプレイが確認できた。

　アメリカ海兵隊は「事故原因は空中給油訓練の際、給油ホースとプロペラが接触したこと以外にない」「安全な飛行を再開できると、自信を持って確信した」としている。

　また、稲田防衛相はアメリカ側の説明を受け、「合理性が認められる。給油訓練以外の飛行再開は理解できる」などとコメントした。

　一方、翁長知事は日本政府の姿勢を厳しく批判している。

　翁長知事「米側の説明をうのみにし、米軍の考えを最優先とし、飛行再開を容認する（政府の）姿勢は、極めて県民不在と言わざるを得ず、怒りとむなしさも感じます」

　政府と沖縄県の対立が深まるのは確実で、普天間移設問題への影響も避けられそうにない。