２２日午前、新潟県糸魚川市で、飲食店や住宅など少なくても５０棟以上を焼く火事があり、午後４時現在も炎上中。市は近くの住民に避難勧告を出している。

　現場は北陸新幹線も通るＪＲ糸魚川駅前の商店や住宅が密集する地域。警察によると２２日午前１０時３０分ごろ、「中華料理店の厨房（ちゅうぼう）で煙が充満している」と、近くの住民から消防に通報があった。中華料理店から出た火は、周囲の飲食店や住宅など２２日午後２時までに少なくとも５０棟以上を焼き、午後４時現在も炎上中。

　消防によると、この火事で１人が煙を吸って病院に搬送されたほか、１人が逃げる際に転倒し軽いケガをしている。

　糸魚川市は大町２丁目と本町の計２７３世帯、５８６人に避難勧告を出し、近隣住民は近くの市民会館に避難している。東北電力によると大町と本町で約４００戸が停電しているという。

　この火災を受け、新潟県は自衛隊に災害派遣要請をするとともに、糸魚川市に災害救助法を適用することを決めている。