天皇陛下 きょう83歳の誕生日
天皇陛下は23日、83歳の誕生日を迎え、退位をにじます「お気持ち」表明後初めて、いまの思いを語られた。
天皇陛下は記者会見で1年を振り返り、退位の意向をにじませたお気持ち表明について初めて語られた。
「8月には、天皇としての自らの歩みを振り返り、この先の在り方、務めについて、ここ数年考えてきたことを内閣とも相談しながら表明しました。多くの人々が耳を傾け、各々の立場で親身に考えてくれていることに、深く感謝しています」
表明は内閣と相談して進めたことを明らかにしたが、「退位」の具体的な意向については触れられなかった。
また、5月に熊本地震の被災地を見舞ったことを振り返られた。
「被害の大きさに胸を痛めるとともに、皆が協力し合って困難を乗り越えようと取り組んでいる姿に、心を打たれました」
さらに岩手県と北海道での台風10号の被害について「痛ましいことでした」と語ると共に近年、各地の自治体が被災地を支援し地域間の交流が進みつつあることを喜ばれた。
10月に亡くなった叔父の三笠宮さまについては、「戦争を経験された皇族であり、そのお話を伺えたことは意義深いことでした」としのばれた。
23日は皇居で一般参賀が行われる。