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ロケット打ち上げ延期“強風”で直前に中断

2017年1月11日 17:57
ロケット打ち上げ延期“強風”で直前に中断

 11日朝、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所で予定されていた世界最小クラスのロケットの打ち上げは、天候不良のため14日以降に延期となった。

 打ち上げが延期になったのは、超小型衛星を搭載した小型ロケット「SS-520 4号機」。11日午前8時48分に打ち上げる予定だったが、強風が吹く恐れがあるとして3分前にカウントダウンを中断。打ち上げは14日以降に延期された。

 内之浦宇宙空間観測所・峯杉賢治所長「地上を吹く風、高度の風、両方の条件でこのままロケットを打つと、あらかじめお知らせした海域に1段目2段目が落ちないと、安全上の問題があるということで中止した」

 主なミッションは、低コストで打ち上げる技術の実証。費用は約5億円。H2Aロケットの20分の1程度に抑え、ロケットと衛星には、電化製品やスマートフォンなどの民生用の部品が使われている。ロケットは全長約10メートルで、電柱ほどの大きさで、衛星を搭載したロケットとしては世界最小クラス。