カカオ多いチョコ “脳の若返り”可能性も
内閣府が進める、「脳の健康」の研究チームが中高年の30人にカカオを多く含むチョコレートを1か月食べさせる実験を行い、学習機能を高めるとされる大脳皮質の量が6割の人で増えたと発表した。
これは挑戦的な研究開発を行う内閣府のプログラム「ImPACT」の一つで、45歳から68歳の30人に、カカオ分70%以上のチョコレートを毎日25グラム、4週間食べて、脳の変化を見た。その結果、学習する脳機能と深い関わりがあり、年齢を重ねるとともに小さくなる大脳皮質の量が、30人中18人で増え、1歳から2歳に相当する脳の若返りの可能性が確認されたという。
しかし、チョコレートを食べることが若返りにつながるメカニズムはまだわかっていない。研究チームは「研究は始まったばかりで、長期にわたり1000人単位でのさらなる科学的検証が必要で、まだ仮説の段階だ」と話している。