米雇用統計 伸び拡大で利上げの可能性↑
アメリカの11月の雇用統計が2日発表され、就業者数は前の月から伸びが拡大し、失業率は9年ぶりの低い水準に改善した。市場関係者は、今月、追加の利上げが行われる可能性がより高まったと話している。
アメリカ労働省は、11月の雇用統計で景気の動向を反映する農業部門以外の就業者数は、前月より17万8000人増加したと発表した。前月より伸びは拡大し、市場予想とほぼ同じだった。また、失業率も4.6%と前月から0.3ポイント改善し、2007年8月以来、9年ぶりの低い水準となった。
一方、平均時給は、前月と比べわずかに減少した。市場関係者は「FRB(=アメリカ連邦準備制度理事会)が今月14日に1年ぶりに追加の利上げに踏み切る条件は、ほぼ整った。このところ原油の先物価格も上昇しており、市場は利上げを織り込んでいる」と話している。