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“あっせん”違反の認識「なかった」と釈明

2017年1月21日 5:44
“あっせん”違反の認識「なかった」と釈明

 文部科学省の「天下りあっせん」は、「組織ぐるみ」と認定された。20日に辞任した事務方のトップ、前川喜平・前事務次官は、違反の認識は「なかった」と釈明した。

 前川喜平前事務次官「(Q:不正だったという認識は?)その時点ではなかったのが事実だけど仕方がない。監視委員会が認定したことですから、そのまま受け止めます」

 再就職等監視委員会は、文科省・高等教育局の吉田大輔前局長が2015年、早稲田大学の教授として再就職した件を含め、10件を国家公務員法に違反すると認定した。引責辞任した前川・前次官は2件に直接関与したほか、「天下りあっせん」が少なくとも8年前から組織ぐるみで行われ、さらに28件の疑わしい行為があると指摘している。

 早稲田大学の会見「文部科学省の違法なあっせん行為を止められなかった。このことについては反省しています」

 一方、早稲田大学は20日の会見で、文科省と口裏を合わせ、もらった想定問答に沿って監視委員会にウソの説明をしたことを明らかにした。また、教授に就任していた吉田前局長は20日、大学に辞表を提出し、受理されたという。