辞任の前事務次官「違反の認識なかった」
文部科学省の「再就職あっせん問題」で、あっせん行為をした責任をとって20日に辞任した事務方のトップ、前川喜平・前事務次官が、20日夕方、取材に応じ、違反の認識はなかったと話した。
前川喜平・前事務次官「国民の信頼を損ねたことについては大変申し訳ないと思っている。(Q:不正だったという認識は?)その時点ではなかったのが事実なんですけれど、監視委員会が認定したことですから、そのまま受け止めます」
政府の再就職等監視委員会は、前川・前事務次官が、文科省を辞める予定の職員を再就職させるため、2015年12月、文科省と利害関係がある法人に、空いている幹部ポストを問い合わせたなど2件の行為が、国家公務員法違反にあたると認定した。
文科省は前川氏を2か月間、10分の1減給の懲戒処分とし、前川氏は20日午前、責任をとって事務次官を辞任した。