正規取引先以外から安く仕入れ 偽造治療薬
C型肝炎治療薬の偽造品が流通した問題で、薬局運営会社が正規の取引先以外の業者から安く仕入れていたことがわかり、これが偽造品だったとみられる。この会社は「正規品だと思った」と話している。
この問題は今月、奈良県の「関西メディコ」が運営する薬局3店舗から、C型肝炎治療薬「ハーボニ―」の偽造品が5つ見つかったもの。「関西メディコ」によると、ボトル1本は150万円が正規の卸売業者に加え、別の卸売業者から1本あたり2~3万円ほど安いボトルを仕入れたことを認めている。この中に偽造品が混ざっていたとみられるが、「関西メディコ」は正規品だと思ったと話している。
薬の流通は個人輸入も含め複数の業者が存在することが多く、今回のように高額な薬の場合、業者間で転売が相次ぐケースもある。厚生労働省はどの段階で偽造品が流通したのか詳しく調べている。