偽造C型肝炎薬 別の薬やビタミン剤が
C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が東京などで見つかった問題で、厚生労働省が偽造品を成分分析した結果、「ソバルディ」という別の肝炎治療薬やビタミン剤などが入っていたと発表した。
発表によると正規品の「ハーボニー」は、1本のボトルにだいだい色でひし形の薬28錠が入っているが、偽造品の方は別の形をしたものが数種類、28錠から50錠入っていた。
厚生労働省や薬の製造元のアメリカの製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」などが成分分析を行った結果、偽造品は、日本国内で生産されたビタミン剤や鼻炎用の漢方薬、そして同じ製薬会社が製造する別のC型肝炎治療薬「ソバルディ」だったという。これまでに患者が服用したケースは報告されていない。
偽の錠剤は正規品のボトルに詰め替えられていたため、製造元は今後、ボトル容器をやめ、一錠ずつシートに包装し出荷するとしている。