１錠約５万５０００円のＣ型肝炎治療薬の偽造品が見つかった問題で、この偽造品には、「ソバルディ」という別の肝炎治療薬やビタミン剤が入っていたことが関係者への取材で分かった。

　厚労省などによると、正規のこの薬は、だいだい色でひし形の薬２８錠が１ボトルに入っているが、偽造品の方は別の形をしたものが数種類、１ボトルに２８錠から５０錠入っていた。

　その後の関係者への取材で、成分分析などの結果から、この偽の薬には、ビタミンのサプリメントや同じ製薬会社が製造していて１錠４万円を超える別のＣ型肝炎治療薬「ソバルディ」が入っていたことが分かった。

　偽の薬は正規の薬のボトルに入っていたということで、厚労省などは、流通ルートの全容解明を急いでいる。