両陛下 “残留日本兵”の妻子らと面会
ベトナム滞在3日目を迎えた天皇・皇后両陛下は、精力的に交流に励まれた。
2日午後、天皇・皇后両陛下は、太平洋戦争後もベトナムに残り、フランスとの独立戦争を戦った「残留日本兵」の妻や子ら15人と面会され、天皇陛下は「ずいぶんいろいろご苦労もあったでしょう」と声をかけられた。
両陛下は93歳の妻が語る苦難の人生などに聞き入り、「厳しい状況があったことをお察しいたします」とねぎらわれた。
また、天皇陛下は「平和というものが大切だと思います」と語られた。
その後、両陛下はハノイ市内の生物学博物館を訪問された。博物館には、天皇陛下が1976年に新種として論文を発表しベトナムに寄贈したハゼの標本が保管されている。
天皇陛下は、「きょうは久しぶりに、またこれを見ることができて、うれしく思います」と話されていた。