豊洲移転問題をめぐり、石原慎太郎元都知事が文書で先週行った会見の発言内容を訂正したほか、小池知事に対し訴訟などを起こす準備を進めていることを明らかにした。

　石原氏は会見で、都の知事本局長を務め東京ガスとの交渉にあたっていた前川燿男氏が２０１１年の土地売買契約の責任者だったという趣旨の発言をしていた。しかし石原氏は、この発言を訂正する文書を公表し、契約は前川氏が退職した後で、「別の件と混同していた」などと釈明した。

　また石原氏は、豊洲市場は安全で一日も早く移転すべきとした上で、「小池知事こそ移転させない不作為について責任があり、このまま無策を続けるなら、法的手続きも検討せざるを得ない」として、訴訟などを起こす準備を進めていることを明らかにした。

　これを受けて小池知事は７日午後、次のように述べた。

　小池知事「そういう報告があったと聞いております。中身はこれから精査していきたい。記者会見中に認識の違いがあったことも変えられたという話も伺っています」

　また、小池知事は百条委員会に臨む石原氏に、「侍とかいうことではなく知事としてしてきたことを話すべき」と求めた。