森友学園を巡る問題。籠池理事長は１０日に会見を開き、大阪府に対し、小学校の認可申請を取り下げたほか、理事長を退任することを明らかにした。

　籠池泰典理事長「午後２時に私学審議会にあてて、瑞穂の國記念小學院の設立の申請書を取り下げてまいりました。苦渋の決断でありました。涙が出るような気持ちでありました」

　１０日夕方、籠池理事長が開いた会見では、申請を取り下げた理由などについて説明した。

　籠池理事長「でも今から考えるとやはり、子どもさん方の身の危なさ、保護者のプライバシー、まだまだ過熱するかもわからない、こういう風な状態。どこかで終止符を打たないと」

　一方で、今後も小学校設立に対しては、意欲も見せている。

　籠池理事長「なぜここまでされるかと。日本国を良くしようとする教育機関を、なんで見守ってつくり上げてくれなかったかという思い」「私は今ここで一旦下がりましたが、また再びチャレンジはさせていただきます」

　大阪府は学園側に対し、入学予定者約２０名の保護者らへの速やかな説明を求めるとともに、子どもたちを公立小学校で受け入れるよう、各市町村に書面で要請するという。