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基準超の有害物質も「地上部分は安全」豊洲

2017年3月20日 7:13
基準超の有害物質も「地上部分は安全」豊洲

 東京・豊洲市場の地下水モニタリングの再調査で、環境基準の100倍のベンゼンなどが検出されたことが、専門家会議で明らかになった。

 19日の会議では、再調査した29地点のうち、25の地点で、基準値を上回る有害物質が検出されたことが公表された。このうち1か所からは環境基準の100倍のベンゼンが検出され、ヒ素は最大で3.6倍、検出されてはいけないシアンも、18か所で検出された。その理由について専門家は、去年9月から稼働した「地下水管理システム」の影響で地下水が動き、土壌に残っていた汚染物質がとけ出したことなどが考えられるとした上で、「地上と地下は別で、地上部分は安全」との認識を改めて示した。

 専門家会議・平田座長「地下水の方も対策をしていけば将来、環境基準を満たすことができるというのが本日の専門家会議の結論だと思います」

 この結果について小池都知事は「非常に重く受け止める」と述べながらも、移転するかの判断時期については明言を避けた。

 小池都知事「百条(委員会)が行われてing形のところですので、それについて判断うんぬんはまだ少し早いと思っております」

 しかし、豊洲移転延期の決定以来、翻弄(ほんろう)され続けている市場関係者からは、早い段階での判断を求める声があがっている。

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