国内初 匿名の第三者から卵子提供、出産
病気で卵子のない女性が、匿名の第三者から卵子の提供を受け出産したことが分かった。こうした出産が明らかになったのは国内で初めて。
NPO法人「OD-NET」によると、出産したのは早発閉経で卵子がない40代前半の女性で、2015年、卵子の提供を受け妊娠したという。30代の女性が匿名を条件にボランティアで卵子を提供した。
日本ではこれまで、姉妹などから卵子の提供を受け出産した例はあるが、匿名の第三者の卵子で妊娠・出産が明らかになったのは今回が初めて。赤ちゃんは女の子で今年1月に生まれ、母子共に健康だという。
今回、出産した女性以外にも同様の卵子提供で妊娠した女性が2人いて、年内に出産予定だという。
卵子提供を巡っては、誰が母親なのかなど親子関係が複雑になるため、NPO団体は法律の整備を急いでほしいと訴えている。