豊洲百条委 浜渦氏は石原氏の分身~元幹部
豊洲市場の移転問題を調査する東京都議会の百条委員会で、都の元幹部は浜渦武生元副知事が石原氏の分身として権力を握り、移転交渉も終始一貫、責任を持っていたと証言した。
豊洲市場の用地取得をめぐり、東京ガスと「水面下の交渉」を行った浜渦元副知事は、先月の百条委員会で、「基本合意した後は、土壌汚染に限らず交渉には一切関わっていない」と証言していた。
これに対し、4日に証言に立った浜渦氏の部下で知事を補佐する部門のトップだった前川燿男氏は反論した。
前川氏「石原さんがなかなか出勤をされていない中で浜渦さんがいわば石原さんの分身として権力を握っていたのは事実。(東京ガスとの交渉は)終始一貫、浜渦さんが責任を持っていた。引き継ぎも受けていませんし、浜渦さんから特別な指示もなかった」
これを受けて、百条委員会の委員からは、「浜渦氏の証言は偽証の疑いがある」との指摘が相次いだ。
一方で、浜渦氏のもとで「水面下の交渉」に携わった別の部下は、「双方が合意にいたるまでは、個別具体的に話を詰めていくという趣旨にとらえていた」などと証言し、浜渦氏と同様、水面下とは事務レベルの交渉との認識を示した。