WBCチケット3枚「90万円」… 侍ジャパン人気の裏で“高額転売”への不満も
WBC(=ワールド・ベースボール・クラシック)での日本代表・侍ジャパンの快進撃により、“野球熱”が高まっています。一方、過熱するWBC人気の裏で、チケットや公式グッズの高額転売も起きていました。
◇
14日朝、東京ドーム周辺でどこか寂しげに歩く1人の男性と出会いました。
WBCグッズを買いに来た学生
「きょうはグッズを買おうと思って東京ドームに来たんですけど」
その目的はWBC、侍ジャパンのグッズ購入です。グッズといえば、連日、早朝から売り場に長蛇の列ができるほどの盛況ぶりです。それが打って変わり、14日は静けさに包まれていました。それもそのはずで、試合がない14日はグッズ店もお休みしていたのです。
WBCグッズを買いに来た学生
「いやもう絶望でしたね」
――14日に行こうとした判断は
WBCグッズを買いに来た学生
「最大限の準備をしてきたので悔いはないです」
リベンジを誓っていました。
◇
選手たちが東京ドームで練習をしていた同じ時間帯、その目と鼻の先にあるバッティングセンターでは、“野球熱”の高まりを受け、平日にもかかわらず快音が響き渡りました。中には、初めてバッティングセンターに来たという人までいました。
バッティングセンター初体験
「WBCがあるので、その波に乗るということで」
屋内型スポーツ施設 スポドリ! 延命孝幸支配人
「“特需”は来ています。このおかげで粘り強く、こうやっている(ペッパーミルパフォーマンス)方、お子さん中心に多いです」
ここでもヌートバー選手のペッパーミルパフォーマンスが、人気だということです。
“ヌートバー旋風”はカードショップでも巻き起こっています。東京・新宿区にある店では、大谷選手やダルビッシュ選手など錚々(そうそう)たるメンバーの中、一番人気は、ヌートバー選手のカードです。
ミント新宿店 高橋高弥店長
「入荷をするたびに販売しておりまして、最後の1枚となっております」
14日午前中に入荷したばかりの貴重な1枚を見せてもらいました。その3時間後には、買い手が現れたということです。
◇
WBCフィーバーが高まる中、街の人が口にしていたのが、買い占めや転売への不満です。
20代
「(チケットなど)欲しいけど、“転売”しているのが悲しいので買わないです」
あるサイトで16日に行われる準々決勝のチケットを見てみると、定価1万8000円のチケットが3枚で90万円に高騰。1枚あたり定価の15倍以上の価格で出品されていました。チケット以外でも、定価4万8000円の大谷選手のユニホームが27万円で売られるなど、様々なアイテムが高値でやりとりされていました。
チケットに関し主催者は、有償での譲渡を行わないよう注意を促しています。