原発事故集団訴訟 国と東電の責任認める
福島第一原発の原発事故を巡る集団訴訟で、福島地方裁判所は国と東京電力の責任を認め総額5億円の支払いを命じる判決を言い渡した。
訴えを起こしたのは、原発事故で避難した住民ら3824人で、国と東電に対し、慰謝料約160億円の支払いなどを求めていた。10日の判決で福島地裁は「国は、津波を予見することが可能で対策をとっていれば事故は回避できた」として国と東電両方の責任を認めた。
その上で国と東電に対し約3000人の原告に総額5億円の賠償を命じた。原発事故を巡る集団訴訟の判決は今回が3件目で、国の責任を認めたのは2例目。