火つけたカヤを振り回し…阿蘇神社で「火振り神事」
熊本地震からの再建が進む熊本県阿蘇市の阿蘇神社で、長い縄の先に火をつけたカヤを振り回して五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る伝統の「火振り神事」が、15日夜、行われました。
15日の夜は、午後7時ごろ、ご神体が阿蘇神社の参道に到着すると、氏子たちが火をつけたカヤの束を振り回して出迎えました。
勇壮な火振り神事は、神の婚礼を祝うため、松明を振って姫神を迎えたという故事に由来し、国の重要無形文化財に指定されています。新型コロナウイルス対策のため、今年も一般の人が参加しての火振り体験は中止になりましたが、多くの参拝客が見守っていました。
熊本在住のイギリス人「ちょっと恐いんですけど、本当にすばらしいです」
熊本市在住の南アフリカ人「とても美しいです。日本でこんなに美しい火祭りは見たことがありません。熊本だけだと思います」
阿蘇神社は熊本地震で楼門などが倒壊し、現在、再建が進められています。
この祭りが終わると、阿蘇地方にも本格的な春が訪れます。