ボーロに「ありがとう」百万回聞かせるワケ
愛知県犬山市の菓子メーカーが、製造工程で「ありがとう」を100万回聞かせたお菓子をつくっている。なぜ「ありがとう」を聞かせるのだろうか。
タマゴボーロの製造ライン。まずは材料を混ぜ合わせるところから始まる。機械音で聞きとりにくいが、ここでも“ありがとう”が聞こえている。混ぜ合わされて固形になった材料はちょうどいいサイズにカットされていく。ここでも“ありがとう”。
くるくると回され、数分ほどで丸い形に。大きさの基準をクリアしたタマゴボーロだけが加熱されることが許されているのだ。焼き上がったタマゴボーロは人の手で再度選別され袋詰めされていく。当然ここでも「ありがとう、ありがとう」が聞こえる。
ちなみに“ありがとう”を1番聞くのは出荷待ちの倉庫。声の主は50人ほどの幼稚園児。
竹田本社・橋本雄司さん「ありがとうの声のペースがだいたい2秒に1回くらいで、1分だと(50人分の声で)1500回、24時間で216万回、きりがいいところで100万回のありがとう」
先代の社長がお客さんや“従業員に対してありがとうを伝えたい”そんな思いから、約15年前に始まったという。“ありがとう”を100万回聞いていることはお菓子の裏にもしっかりと書かれている。
【the SOCIAL viewより】