当時“幼稚園児”追悼式 遺族代表の言葉
政府主催の追悼式で、当時、幼稚園児だった16歳の遺族代表が震災から10年の思いを述べました。
宮城県遺族代表・荒川航さん(16)「平成23年3月11日、私は当時、幼稚園の年長でした。卒園を心待ちにし、小学校入学を楽しみにしていたことを思い出します」
「私の曾祖父母も行方が分からなくなり、後日遺体が発見され、小さかった私は祖父母や、父、母が悲しみに暮れているのをただただ、見ているだけでした」
「復興が進みきれいな町ができ、父の故郷、閖上の風景やよく遊びに行った仙台空港近くの臨空公園の景色。震災というものがだんだん私の記憶から薄れてきているのは事実です」
「私たち若い世代ができることは、風化し始めている東日本大震災の記憶を改めて呼び起こし、後世までその事実をつないでいくことだと思います」