東海第二原発 廃炉の可能性に「危惧」
茨城県の東海第二原発は、今年11月の運転期限までに再稼働や運転延長の審査などが終わらなければ廃炉が決まる。審査を担当する原子力規制委員は「一層危惧が増している」と述べて、間に合わない可能性を示唆した。
原子力規制委員会の山中伸介委員は、11日、東海第二原発を視察し、その後、記者団の取材に応じた。
原子力規制委員会・山中伸介委員「私としてはより一層危惧が増したところでございます」
山中委員はこのように述べて、今年11月に迎える運転期限までに審査が終了しない可能性を示唆した。
東海第二原発を所有する日本原子力発電は、他の電力会社やメーカーから応援を集め、審査に必要な資料をそろえようとしているが、原子力規制委員会への資料提出は大幅に遅れている。
原子力規制委員会の更田委員長は、審査が11月までに終わらないと考えられる場合は、来月上旬にも、審査打ち切りの判断をする可能性を示している。