×

「医療的ケア児」の現状と課題

2018年5月25日 22:23
「医療的ケア児」の現状と課題

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。日常生活を送る上で医療的なケアを必要とする子ども「医療的ケア児」を社会が受け入れる上での課題と費用負担の問題について、自ら医療的ケア児を抱える野田聖子総務相と、医療的ケア児とその家族を支えるホスピス「もみじの家」のハウスマネージャー・内多勝康氏に聞く。

     ◇

野田聖子氏「(社会の)不寛容というよりも頭の中にないんじゃないかと。通常モードだと。子どもっていうと健康な、健常な子どもというイメージで全ての政策が作り上げられていて、障害児という発想が政策責任の場でも出てこないことが問題かなと思っている」

内多勝康氏「必ず同じ枠に医療的ケア児を入れてほしい。(教育)無償化という時に医療的ケア児のこともちゃんと意識の中に置いて発言をされているのか。『それは枠の外だ』というふうに、ずーっとこれまでされてきたのが現実で、これから子どもたちの環境を考える時に医療的ケア児、障害のある子どもたち、病気の子どもたちのこともしっかりと一つの輪の中に入れて枠組みを作ってほしい。それが本当の多様性と言えるのではないか」

野田聖子氏「何だかペナルティみたいで、障害のある子どもを産んだんだから(費用は)親が全部見なさい。必要な負担は国民に頼らず全部自分で出しなさい、という国でいいのかなというのが問われていると思う。私自身も(息子を)普通の保育園に行かせる時にそのぐらい(月約30万円)の負担を出して看護師を付けていただいて、やっとですよ。それはちょっとおかしい。それこそ格差ができてしまう。お金のある家はそれができて、義務教育でそういうことがあっていいのかという、根本的な問題だと思う」

一緒に見られているニュース