沖合に蜃気楼（しんきろう）が出現することで知られる富山県魚津市で、見え具合のランクでは最高のＡランクの蜃気楼が１２年ぶりに出現した。

この蜃気楼が出現したのは、６月３０日。魚津市の海岸では、対岸の射水市にある新湊大橋の姿が大きく上に伸びて見えるなど、風景が伸びあがったり、反転して見えたりした。

この時期の蜃気楼は、温かい空気と比較的冷たい海水に触れた空気の間で光が屈折することで発生する。

魚津では、地元の施設が蜃気楼の見え具合を５段階でランク付けしている。今回の蜃気楼は、２時間以上にわたり鮮明に現れて肉眼ではっきりと確認でき、最高のＡランクとされた。Ａランクの蜃気楼の出現は２００６年７月以来、１２年ぶり。

魚津市の海岸には大勢の人が訪れ、カメラや双眼鏡をのぞき込むなどして幻想的な蜃気楼を楽しんでいた。