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大韓航空機出火事故“部品製造時のミス”で

2018年7月26日 15:52
大韓航空機出火事故“部品製造時のミス”で

2016年、羽田空港から離陸しようとした大韓航空機でエンジンから出火した事故について、エンジンの部品の製造時にミスがあり、火災につながった可能性があるとする調査報告書が公表された。

この事故は、2016年5月、羽田空港から韓国・金浦空港へ向かうため、滑走路を走行していた大韓航空機の左エンジンから出火し、乗客らが緊急脱出したもの。

国の運輸安全委員会が公表した報告書では、左エンジン内部のタービン・ディスクと呼ばれる円形の部品が破断し、エンジンを覆うケースを貫通しており、その衝撃などで燃料が漏れ、火災につながったとみられるという。

また、タービン・ディスクの破断については、製造段階の人為的なミスで生じた基準値を超える段差に、飛行ごとに繰り返し大きな力が加わったことで、亀裂ができて進展したものと考えられるという。その上で、製造時や整備の際の点検では見落とされていた可能性があると指摘している。