輪島市 自主避難所への物資配送、今月末で打ち切りへ
能登半島地震の発生から56日目。自宅が被害を受けた人が今も避難生活を送る中、輪島市では自主避難所への物資の配送を今月末で打ち切ることを決めました。中継です。
輪島市長井町のビニールハウスを利用した自主避難所です。元日の地震で自宅が全壊した付近住民など、現在も10人が避難生活を続けています。
こうした、市が指定した場所以外の自主避難所は、石川県内で100か所以上あり、一部では今も自治体職員や自衛隊員らが水や食料などを配送しています。これに対し、輪島市は市内にある自主避難所への物資の配送を今月末で打ち切ることを決めました。
自主避難している人「大きな避難所に移動して、子どもたちのストレスとか影響があると思うので(自主避難している)。下の者を切り離すみたいに(感じる)」
配送を打ち切る理由について、輪島市は「避難所運営を市民参加型にすることで、人員を効率的に配置し、復旧を進めたい」としています。
自主避難所となっているビニールハウスの中にいます。配送がなくなる来月からは、避難者が拠点まで自ら物資を取りに行く必要があり、負担が大きくなります。
復旧に向け、少ない人員をどう活用していくべきか、難しい問題も出てきています。