山上容疑者が働いていた工場の責任者が語る「半年くらいは良好な勤務態度」「慣れてくるとわがままな態度を」
8日、奈良県で選挙応援中の安倍元首相が銃で撃たれ死亡した事件で、安倍元首相を襲った41歳の男についての調べも進められています。男の自宅前から中継です。
山上容疑者の自宅マンションには、午後2時すぎに捜査員が訪れ、事件との関連は分かっていませんが、シルバー色のバイク1台を押収する様子がみられました。
8日は、家宅捜索の際に「爆発の危険性がある」として住民が一時避難しましたが、9日は目立った混乱は起きていません。
8日、奈良県で選挙応援中の安倍元首相が銃で撃たれ死亡した事件で、逮捕された山上徹也容疑者は警察の調べに対し、「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍元総理を狙った」などと供述していることが新たにわかりました。
宗教団体については「母親が団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」などと話していて「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍元総理を狙った」という趣旨の供述をしているということです。
また、奈良県警によりますと、山上容疑者は自宅の最寄り駅、近鉄電車の新大宮駅から事件現場近くの大和西大寺駅まで電車に乗って移動していたことが防犯カメラで確認されたということです。
問題となっている警備体制については今後の警備に支障をきたすとして、奈良県警は詳しい説明を避けていますが「問題があったかについては確認を進める」としています。
一方、山上容疑者がことし5月まで勤務していた工場の責任者がNNNの取材に応じ、当時の勤務態度などについて語りました。
山上容疑者が勤務していた工場の責任者「働き始めて半年くらいは非常におとなしくて良好な勤務態度だったという報告を受けていまして、ただ半年くらいたったころから、作業を手順通りに行わない、それを注意してもなかなか聞き入れてくれない、厳しく叱責すると反抗的な態度をしめすようになった。徐々に慣れてくるに従ってわがままな態度をしめすようになった」
山上容疑者は、ことし4月、体調不良を理由に退職を申し出たといい、5月に会社を辞めたということです。