金沢市で冬の風物詩「氷室の仕込み」 今年はコメ貯蔵も 石川
石川県金沢市の冬の風物詩「氷室の仕込み」が行われ、氷室小屋の中に雪が詰め込まれました。
金沢市の湯涌温泉にある氷室小屋で行われた「氷室の仕込み」。
かつて加賀藩が冬の時期に雪を貯蔵し、夏になると、江戸の将軍家に献上していた風習にちなみ、地元の観光協会が37年前に復活させ毎年実施しています。
近年は暖冬による雪不足で、この時期に雪を詰めることができない年もありましたが、今年は先日からの雪で十分な量を確保。
また、過去2年は新型コロナの感染拡大防止のため、関係者のみで式典を行いましたが、今年は一般の来場者の入場を制限せず、雪を詰める作業もにぎやかに行われました。
そして今年は初めての試みとして、地元でとれたコメを「氷室米」として貯蔵する取り組みも。
小屋に詰められた雪は6月末の「氷室開き」で取り出され、金沢市の友好交流都市である東京の文京区、目黒区、板橋区などに届けられる予定です。