能登半島地震の影響ですべての旅館が休業している石川県七尾市の和倉温泉。こうした中、3日、4か月ぶりに1つの旅館が営業を再開しました。

浴槽になみなみと張られた温泉。七尾市和倉温泉の旅館「花ごよみ」です。こちらの旅館は元日の地震で被災し、一般客を受け入れていませんでしたが、4か月ぶりに営業を再開しました。

花ごよみ・北村金次社長「おととい（1日）、温泉が来た時には、本当にこんなにうれしいことがあるのかと感じました」

4月中旬、配管の修復を進めていたところ、玄関先の竹筒からお湯が出てきたことに気付いたという北村社長。急ピッチでボイラーの修理も進め、今月1日、源泉のお湯が張れるようになりました。

営業の再開初日から2日間は、復旧事業者を中心に満室だといいます。

花ごよみ・北村良子女将「もう胸がいっぱいで、やっと温泉もつながって安心しております」「皆さまのご期待に応えられるよう頑張りたい」

和倉温泉旅館協同組合によりますと、加盟する21の旅館・ホテルで、一般客の受け入れを再開したのは初めて。そのほかの施設でも再開を目指し、配管の修繕工事などが行われているということです。