“免震データ改ざん”全国に疑いある建物
産業部品メーカー・KYBが、建物の免震装置の性能データを改ざんしていた問題で、全国各地で、改ざんの疑いがある建物が判明し、影響が拡大している。
この問題は、KYBが、地震の際に建物の揺れを抑える「オイルダンパー」と呼ばれる装置の性能検査データについて、全国およそ1000の物件で、改ざん、もしくは改ざんしていた疑いがあると発表したもの。
これを受け、埼玉県は「県立がんセンター」や、大宮区役所など、県内7か所の公共施設や31の民間施設で改ざんの疑いがあると発表した。
また、神奈川県の新庁舎や、東京都庁の第一庁舎と第二庁舎にも、改ざんの疑いがある装置と同じタイプの製品が設置されていることが分かった。
KYBの製品は、東京スカイツリーや虎ノ門ヒルズなどでも使われているが、KYB側が、どの建物で改ざんがあったかを公表していないため、混乱が続いている。