会計検査院“税金不適切使用”1157億円
会計検査院は9日、昨年度の官庁などで税金の使われ方を調べた報告を安倍首相に提出した。「税金の無駄遣い」など不適切だと指摘されたのは1157億円近くにも上る。
会計検査院は独立の立場から国の収入と支出を検査する、憲法で規定された機関。会計検査院が昨年度の決算について、「無駄遣い」など不適切だと指摘したものは374件・1156億9880万円あったという。
具体的には、防衛省で航空機や艦船などの部品約616億円分を報告書に正確に記載していなかったほか、使用済みの戦車などから取り外した部品のうち、使用できないとされた約3億円分が、実際は使用可能だったという。
また、日本年金機構では、加入者の個人情報を確認する際、1か月ごとの問い合わせで分かる情報を、さらに年1回あらためて問い合わせていて、約6億円の手数料を無駄遣いしていたという。