岩屋防衛相、沖縄知事と会談 議論は平行線
岩屋防衛相が就任後初めて沖縄を訪問し、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、玉城知事や地元市長と会談した。移設断念を求める知事との議論は平行線に終わった。
岩屋防衛相は10日午前、沖縄県庁で玉城知事と会談し、玉城知事は普天間基地の辺野古への移設を断念するよう求めた。
玉城知事「『辺野古が唯一の解決策』との20年来の固定観念にとらわれることなく、県民の理解が得られない辺野古の新基地建設を断念していただきたい」
これに対し、岩屋防衛相は「何としても普天間飛行場の危険性を除去し、返還を実現する。このために粘り強く取り組んでいきたい」と述べ、移設工事の再開に理解を求めた。
岩屋防衛相「普天間の固定化は絶対に避けなければいけないと思っておりまして、抑止力をこの地域に維持した上で、沖縄の負担軽減を図らなければならない」
岩屋防衛相は午後、移設先の名護市の市長や、普天間基地を抱える宜野湾市の市長とも会談し、移設をめぐって意見交換した。