東京消防庁 1億3千万のVR防災体験車両
東京消防庁が国内初のVR防災体験車両を造った。製作費は1億3000万円。スタッフが災害VRを体験してきた。
ヘッドマウントディスプレーに映されている「地震編」では、台所に突如“緊急地震速報”が響きわたる。
家具が倒れ、砕け散る食器、震度7のリアルな光景が広がる。テーブルの下に逃げ込む設定だ。映像に合わせてイスが動き、地震の揺れを体験できる。イスのひじ掛け部分からニオイが噴射されるとホコリのようなニオイがしてくる。
「火災編」もある。台所で鍋の油に引火。水をかけて消そうとすると、ものすごい風圧と熱を感じる。シートの上に赤外線暖房機を装備し風は座席の下と、ひじ掛け部分から噴射される。
「風水害編」では…開けた窓から雨が吹き込む。さらに、ひじ掛けから水が噴射され、本当に水がかかる。
リアルなVRをつくったワケは…
東京消防庁・井上佳久さん「災害の怖さを実感していただく。そして防災訓練に参加してもらう」
実際の体験会で大人からは「怖い」という感想が聞かれた。しかし、子どもからは「めっちゃ楽しかった」と平気なようだ。
体験時、リアクションの大きい男性からは「いや、これはマズイよ。こうなったら困っちゃう」という声が聞かれた。
【the SOCIAL futureより】