スマートスピーカーは日本で普及するのか?
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「スマートスピーカー 国内市場拡大へ」。スマートスピーカーを活用した音声コンテンツ制作事業を手がける八木太亮氏に話を聞いた。
ある調査会社によると、スマートスピーカーの国内市場は、今年は46億円。去年の16億円と比べると、大きな伸びを見込んでいる。また、利便性の向上などで2025年には200億円までに拡大すると予測している。
ネット上では
「楽しんで使っている。便利、便利」
「連携する生活家電など、もっと増えないかなぁ」
「買ったけど音楽聞くだけ。文鎮と化している」
といった声が聞かれました。
――八木さん、スマートスピーカーの市場規模、これから伸びそうですが、まずはフリップをお願いします。
「家の中すべてがAlexa化」です。
いま、Amazonが出しているAlexa。Googleが出しているGoogle Homeという端末が販売されています。そして1番シェアがあるAmazonが、9月にAlexa搭載の電子レンジを発表しています。
どういうことかというと、いまスマートスピーカーはハードとしてAmazon EchoというものがあってAlexaが動いているのですが、端末をスピーカーに限らず、電子レンジだったりとかこれ同時に壁掛け時計も発表しているのですが、そういうふうに端末を問わずにAlexaというエンジン、音声入力をどんどん普及させていこうという動きになっていくと思われます。
――電子レンジにAlexaが搭載されると、どのようなことが便利になるのですか。
キッチンという場所は、結構両手が使えないケースが多いと思います。いまも、スマートスピーカーでアラームを使ったりとかできると思うのですが「3分アラームをかけて」とかですね。両手がふさがっている状態で、電子レンジの操作の補助ができるということですね。
――買い物も出来るのですか。
電子レンジにはポップコーンの在庫管理をして発注してくれる機能がついているといわれていますね。それ必要なのかと思いますけど。
――私もスマートスピーカーを持っているのですが、先ほどのネットの声としてありましたが“文鎮と化している”状況なのですが、使いこなすにはどうしたら良いでしょうか。
その声はみなさんからよくお聞きします。鋭い指摘だと思います。
使用するシーンが明確な人の方が便利に使いこなしているのかなと思っています。
例えば、私の場合ですと1歳の子どもがいるのですが、朝起きて、最初にやる仕事がオムツを替えて体温を測ることです。
朝は時間がないので、私の場合は、オムツと体温計を握りしめてスマートスピーカーに「ニュースを流して」といってニュースを聞きながら、オムツを替えます。体温を測りながらスマートスピーカーに「今日の天気は」と聞いて今日の服装を決める、そういう使い方をしています。
私は子育てには便利だと思いますけど、使用シーンが明確で課題がある人の方がより便利に使えるんじゃないかなとは思いますね。
――また、家の中で「Alexa」と呼び掛けるのがちょっと恥ずかしいなというのがあるのですが、日本では広まっていくのでしょうか。私のように呼び掛けるのが恥ずかしいという人が多いと思うのですが。
最初はちょっと抵抗がありますよね。しかし、慣れていくものなのかなとは思います。
例えば、私の1歳の息子は私が話しかけているのをずっと見てきているので、そこはどんどん抵抗がなくなっていくものなのかなと思います。
――徐々に生活に浸透させていけばいいということですね。
そうですね。少し余談ではあるのですが、スマートフォンを使う子どもは、テレビの画面をフリックしようとするという話があります。小さいときから、そういう体験が当たり前になっていけばスマートスピーカーがどんどん普及していくと思います。
【the SOCIAL opinionsより】