平成最後の天皇誕生日 一般参賀に多くの人

天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎え、皇居で一般参賀が行われている。
「誕生日にあたり 大勢のみなさんから このように祝意を受けることを 誠にうれしく思います 今年も 残念なことに 各地で災害が起こり これにより家族や親しい人を失い あるいは 被害を受け 今も不自由な生活を送っている 人々のことを思い 深く案じています 冬至が過ぎ あとわずかで新しい年を迎えます 明けてくる年が皆さんにとり 明るい良い年となるよう願っています 皆さんの健康と幸せを祈ります」
一般参賀は平成最後の誕生日とあって、午前11時現在で4万人を超える人が集まった。
岡山県から来た参賀者「お年を召されているということもありますので(退位は)やはり仕方ないのかなと。ゆっくり休んでいただきたい」
兵庫県から来た参賀者「ありがとうございましたという気持ちを心で叫びたいと思います」
また、誕生日にあたって行われた記者会見で、陛下は、皇后さまと国民に対して声を震わせながら、感謝の気持ちを伝えられた。
「天皇としての旅を 終えようとしている今 私はこれまで 象徴としての 私の立場を受け入れ 私を支え続けてくれた多くの国民に 衷心より感謝するとともに 自らも国民の一人であった皇后が 私の人生の旅に加わり 60年という長い年月 皇室と国民の双方への献身を 真心を持って果たしてきたことを 心から労いたく思います」
宮内庁によると、陛下は、これが最後の記者会見になるという思いで、臨まれたという。