一般参賀、平成最多に 悠仁さまもお忍びで
天皇陛下が85歳の誕生日を迎えられ、皇居で行われた最後の誕生日一般参賀には、平成で最も多くの人が訪れた。
天皇陛下「誕生日にあたり、大勢のみなさんからこのように祝意を受けることを誠にうれしく思います。今年も、残念なことに各地で災害が起こり、これにより家族や親しい人を失い、あるいは、被害を受け、今も不自由な生活を送っている人々のことを思い、深く案じています。冬至が過ぎ、あとわずかで新しい年を迎えます。明けてくる年が皆さんにとり、明るい良い年となるよう願っています。皆さんの健康と幸せを祈ります」
皇居で行われた誕生日の一般参賀には、去年よりおよそ3万人多い8万2850人が皇居を訪れ、平成最多を更新した。
また、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまも一回目の一般参賀にお忍びで訪れたという。
神奈川県から来た参賀者「(子どもが)平成生まれなんですけど平成最後なので。もしかしたら覚えてないかもしれないんですけど、この天皇陛下の時に生まれたんだよって見せてあげたかったので」
また、誕生日にあたって行われた記者会見で、陛下は、皇后さまと国民に対して声を震わせながら、感謝の気持ちを伝えられた。
天皇陛下「天皇としての旅を終えようとしている今、私はこれまで、象徴としての私の立場を受け入れ、私を支え続けてくれた多くの国民に衷心より感謝するとともに、自らも国民の一人であった皇后が、私の人生の旅に加わり、60年という長い年月、皇室と国民の双方への献身を、真心を持って果たしてきたことを、心からねぎらいたく思います」
宮内庁によると、陛下は、これが最後の記者会見になるという思いで臨まれたという。
午後には、宮殿で天皇皇后両陛下が安倍首相らおよそ500人と昼食を共にする「宴会の儀」が行われたほか、外国大使などを招いた「茶会の儀」が行われ、陛下や皇族方は外国大使らに囲まれ、親しく懇談されていた。